"Jouhou"DISCORDANCE AXIS

陰鬱な気分を吹っ飛ばすには、中途半端なスラッシュビートなんぞよりもブラストビートが一番もってこいだ。しかし、色々あってメタルを敬遠するようになってしまったためデスメタルブラックメタルは当然却下だし、グラインドコアもリフがたとえメタリックでなくとも感性にヘヴィメタルがあるだけでキツいという始末。もはやブラスト使ってるヴィジュアル系でも探すしかなくなってしまったところに「ベースレスのバンドなら、聴いていけるかも…」と思いついたのが、このDISCORDANCE AXIS。

かくして、都内を駆けずり探し回ったのだけど…どこにも跡形すらなし。有名なバンドのはずだし、つい先日、元メンバーのバンドがデビューしたばかりなのに、おかしい…と思い某店の店員さんに聞いたところ「流通が悪くなってて、このバンドの音源が入荷できなくなってる」とのこと。うーん、その意味はイマイチ分かりかねるところもあるのだけど、いずれにしてもこりゃ専門店を選んでる場合ではないと判断、専門店を買い支えたい理由で普段は極力避けてるAmazonさんをやむを得ず頼ることに。何故かここには在庫があったんですな(笑)。

熱心なファンがどう思っているのかは素人の僕には知る由もないのだけど、彼らの本質は先鋭性やノイズ性にあり、またそれらから感じ取れる心象風景にあると考えてる。グロテスクさやえげつなさに執心するバンド群とは一線を画しており、もしかしたらグラインドというジャンルをも踏み越えているのかもしれない。そんな音からは深遠な思想も含んでいるような気もするので、歌詞も踏まえてもっと噛み砕いてみたい。