Peter Hammill日本公演

steamrock2007-11-11


アルバム計3枚しか聴いてない身ゆえ、詳しいリポートを記すのは控えておくが、率直に言って、素晴らしいライブだった。今日そこにあったのは、自己表現としてのロックの、一つの究極の形かもしれない。ピアノ一つで荒々しくも叩き出すダイナミズムもさることながら、この圧倒的なパワーといったら!!これで還暦なんだもん。恐れ入るしかない。

やはり歌詞をちゃんと理解してないと、この方の真髄は半分も感じ取れないとは思うんだけど、それでも何かがビンビンと流れ込むように伝わってきたことは確か。そして、色々な事を考えさせられた。ロックに対しての、そして人生に対しての考え方。何を歌ってるか分からないのに何訳の分からないことを、とか言われそうだが、しかし彼が激しい情念を音と詞に変えていることは間違いないだろう。懸命を尽くしてもゼロどころかマイナスになって跳ね返ってきた結果にあがき苦しんできた僕のこの10年。そうして鉛のように僕の心の内に定着してしまった黒い情念と、これからどうやって付き合っていけばいいのか・・・その指針が、信じて進むべき道が、彼のステージを見つめているうちに、はっきりと見えてきた。決して安いチケット代じゃなかったけど、これだけの物を得て帰ってこられたのだから、本当に今日足を運んでよかった。

というわけで、4トラのデジタルMTR買ってきちゃった(笑)。とりあえず何でもいいので、何か作ってみるつもりです。公開は多分しないと思うけど。