雨雨雨雨

自転車通勤なんで、正直こうも続くとキッツイですよ…。雨具もいよいよもってボロボロだし。梅雨に入る前になんとか新調したいところだけど、自転車用の雨具ってちゃんとしたのは高いんですよね、実は…。僕の場合サイズもないし(苦笑)。

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映画「バッシング」を観た。

http://www.bashing.jp/

イラク日本人人質事件をモチーフに、帰国した後世間からの激しい風当たりにさらされる一人の女性とその家族の姿を描いている。その年のカンヌ映画祭出品ということで、結構話題を呼んだ記憶がある。

映画館での上映当初は、元人質側を擁護する内容ということで、かなり賛否両論分かれてたように思う。僕自身、綺麗事の殻に閉じこもり、政治のデリケートな部分や影響力を見据えないかのような彼らの態度には大いに疑問を持ったし、それゆえに自己責任という言葉に異論が唱えられた理由も正直今もイマイチ分からないままだ。だから、リアルタイムでもし観ちゃってたら、当時の世論に影響されちゃって、偏向した主張の映画として、本質は正直捉えられなかったかも。

この映画で描かれているのは、イラクの事件がどうとかというより、一人の凡人が自分の行動を世に問う結果になってしまったとき、少なくともこの日本という国ではどのような形で洗礼を受け、どのような形で傷つき、追い詰められていくか、ということだ。

これをあらかじめ把握出来るという人はそうそういないんじゃないかと思う。例えばみんな、2ちゃんとかである事ない事書き殴って人を傷付けるのは平気だけど、その痛みの感覚をリアルに理解した上であえてそうしてる人というのは皆無だろう。結局自分がその立場になるか、こうした作品の表現から学び取りでもしない限り、分からないものなのかもしれない。

エンタテインメントな映画やドラマの影響もあって、勧善懲悪を気取りたい人って多いんだろう。それに集団心理が加わったりすると、意に沿わない発言をしたゲーム店に嫌がらせを仕掛けたりするのも平気になる。しかし、一度でも相手の痛み苦しみと生で対峙してしまったらどうだろう。たとえ相手が本当に悪者だとしても、同じように得意な顔して振舞えるだろうか。