SPACE INVADER EXTREME

http://www.taito.co.jp/csm/title/2007/sie/

最近、PSP「スペースインベーダーズポケット」で遊ぶ機会が多かったのです。これを習作としてそのうち作ってみたいというのもあるんですが。

で、「そういやDSでインベーダーの新作が出たんだよな。エイプリールフールでもなんかあったし(笑)」と思い出し…衝動買いしてきてしまいました(汗)。給料日前の上にGW前だというのに…。

率直な感想としては、元祖"SPACE INVADER"を素材として再構築した、全くの別ゲーム。まず、トーチカないですし(まあこれはリメイク作の殆どに共通してるんですけど)。

グラフィックは、"MAJESTIC TWELVE"や"RETURN OF THE INVADER"みたいにリアル系で来ると思いきや、元祖そのままのデザインにABAさんのゲームのような演出を加味したもの。音楽もこれまたABAゲームのようなテクノ系。で、伊達にこうしたテイストになっているわけではなく、そんなアップテンポな音楽や演出にあわせるがごとく、ゲーム進行もアップテンポでサックサク。この手法は、ゲームに世界観を求めちゃうとNGだろうけど、まあ今更インベーダーにそんなの求める人もいないか(笑)。

そのほか、ボスキャラや自弾の跳ね返し、突如突入するボーナスステージ等、これまでのリメイク作で見られたギミックから、マージャンのような役作りの要素(そんなに凝ったものでもないですが)など新しい要素もあれこれ盛り込み、インベーダーリメイクの集大成といった仕上がりになってます。といっても実際遊ぶにあたって小難しいこと考える必要はなし。次から次へと畳み掛ける編隊をバッタバッタ殲滅させていくのはかなり爽快です。かと言って、かつての迷作"SPACE INVADER X"のように初見でいきなりクリア出来てしまうようなヌルいことにもなっておらず、即死ギミックが随所に仕掛けられてるので油断させられません。

反面、トーチカのスキマから一匹一匹インベーダーを仕留める…なんてオリジナルのストイックな感触はもはや全くと言っていいほど残ってませんが…これも、そんなん求める人はもう皆無ですよね。これまで散々復刻されてるオリジナルやればいいだけの話ですし。ただ、そんな流れで欲を言えば、そのオリジナルもおまけで付けて欲しかったかな。こういうリメイクやってると、急に元祖もやりたくなるんですよね。そういうときにいちいちソフトやゲーム機変えるのはメンドイなぁと。どうせ今の機械でも100キロバイト程度で入れられるんだろうし(笑)。

インベーダーらしくちょっとした合間でも遊べるし、一方で面数や分岐もあるようなので、長持ちもしそう。DSの2画面も生かした作りになってるし、出先に適したゲームデザインにもなってる。あと、ロード時間がないのはやっぱりDSの強みだなあ。「スペースインベーダーズポケット」はロードでかなり待たせるんです。インベーダーの分際で(笑)。

うん、これはかなり良いんじゃないかな。新品で決して安くはなかったけど、買って良かったです。