"Wasted Dream"DEATH SIDE

そんなDEATH SIDEの1stアルバムも、以前手放してしまったものを買いなおし。2ndアルバム以降の音とは違い、ここで聴ける音は非常に埃っぽく荒々しい印象。チェルシー氏のあの特徴的なフレージングも後と比べればまだまだ未完成だし、他パートとのマッチングも発展途上な印象。もっともそれは、とてつもなく高次元の話なんですけど。

しかし、その荒々しさは、コンセプトアルバムに挑み一種の構築美を極めていく以降のDEATH SIDEからは失われていくもので、初期衝動はもちろん、ハードコアパンクらしさ、という点では、この1stに軍配が挙がるんではないかと。いずれにしてもマストバイには違いない一枚だけど、迷う人は2枚組"The Will Never Die"を聴いて、1枚目が気に入ったらこの1st、2枚目が気に入ったら2nd買うと良いかと思われます。